『魂の暦』第46週、朗読に不向きな翻訳
1913年2月16日~2月22日
Die Welt, sie drohet zu betäuben
世界、それは(2行目)を麻痺させようと脅かす
Der Seele eingebor'ne Kraft;
魂に生まれた力を;
Nun trete du, Erinnerung,
ここで現れ出よ、記憶よ、
Aus Geistestiefen leuchtend auf
霊深から照らしつつ
Und stärke mir das Schauen,
そして私を観ることにおいて強めよ、
Das nur durch Willenskräfte
その観ることとは意志諸力によってのみ
Sich selbst erhalten kann.
自身を保つことができる。
この第46週では内と外とで一種の緊張関係が生じます。外界である世界が魂に生まれた力を麻痺させようと脅かすというのです。外界では春先の花が咲き始め、人間は外界にばかり気が向くようになる可能性があります。それが度を過ぎますと、内からの力が圧倒されてしまいます。
そこで記憶を召喚します。霊深から上がってきて内的に明るさをもたらすことを願います。そして「観ること」を強めることを期待します。これは内的支えがないと、どうしても外界に引っ張られ、「目を奪われる」状態になりがちなのです。そうではなく、外界を観つつも、そこでの生成に参与する力を持たなくてはなりません。そしてそれは意志の力によってのみ行うことができるのです。
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