2019年5月12日日曜日

『魂の暦』第43週、朗読に不向きな翻訳

『魂の暦』第43週、朗読に不向きな翻訳


1913年1月26日~2月1日


In wintrelichen Tiefen

  冬的な深みの中で

Erwarmt des Geisetes wahres Sein;

  霊の真の存在が温まる

Es gibt dem Weltenscheine

  その真の存在は世界仮象に与える

Durch Herzenskräfte Daseinsmächte;

  心力を介して実在威力を;

Der Weltenkälte trotzt erstarkend

  世界冷にもかかわらず、(次行を)強めつつ

Das Seelenfeuer im Menscheninnern.

  魂火を人間内面で。


第43週の内容は比較的理解しやすいと思います。

それでも特に注目したいのは第2行目のSeinと3行目のWeltenscheinの対比です。Seinとは存在そのものであり、それに対するScheinとは見かけだけで真の存在ではないものを意味します。つまり、霊の側はリアルな存在であり、物質界(世界)の。は仮象です。その仮象に実在威力を与えてくれるのですが、それを仲介するのが心力です。この状況をイメージしますと、宇宙における人間の役割の大きさが伝わってきます。そして、冷たい世界の中で、魂の火は強まっていきます。そう、人間は何らかの霊的真実を認識したとき、その実現に向けて燃えるものです。


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