1912年7月14日~7月20日
Ich fühle wie verzaubert
私はまるで魔法にかけられたように感じる
Im Weltenschein des Geistes Weben:
世界の仮象の中で霊の織物を:
Es hat in Sinnesdumpfheit
霊の織物は感覚の朧さの中で
Gehüllt mein Eigenwesen,
私の固有存在を覆った、
Zu schenken mir die Kraft:
私に力を贈るために:
Die, ohnmächtig sich selbst zu geben,
その力とは、気絶的ではあるにしろ自分自身を与える力であり、
Mein Ich in seinen Schranken ist.
遮断柵の中にある私の自我である。
2行目の「霊の織物である世界の仮象」とは次のようなイメージでしょう。
まず私たちにとっての感覚界は仮象に過ぎませんし、その感覚界というヴェールの背後には霊的な実相があります。繰り返しになりますが、人間の魂はアーリマンの影響を受けたがために、感覚というヴェールによって実相を捉えることができなくなっているのです。しかし、その実相は高次存在によるものすごい霊的な働きで、それによって感覚界が生まれているのです。それが「霊の織物」です。
まず私たちにとっての感覚界は仮象に過ぎませんし、その感覚界というヴェールの背後には霊的な実相があります。繰り返しになりますが、人間の魂はアーリマンの影響を受けたがために、感覚というヴェールによって実相を捉えることができなくなっているのです。しかし、その実相は高次存在によるものすごい霊的な働きで、それによって感覚界が生まれているのです。それが「霊の織物」です。
それが私に力を贈るために、私の固有存在を覆ったとあります。この「固有存在」には地上的存在のニュアンスを森は感じます。そしてそこに、力を贈ってくれました。さらにその力とは「私の自我」だったのです。ただその自我は霊の世界には耐えられず、そこに巻き込まれれば気絶してしまいます。それゆえ、周囲から遮断する踏切りのような遮断柵(Schranke)の中にあります。完全な囲いではなく、開閉可能な遮断柵である点も、重要なイメージだと思います。
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