1912年9月22日~9月28日
Ich darf nun mir gehören
私は私のものであることを許される
Und leuchtend breiten Innenlicht
そして照らし出しつつ内なる光が広がる
In Raummes- und in Zeitenfinsternis.
空間の闇、そして時間の闇の中に。
Zum Schlafe drängt natürlich Wesen,
自然の存在は眠りへと迫られる
Der Seele Tiefen sollen wachen
魂の奥底は目覚めるはずであり
Und wachend tragen Sonnengluten
目覚めつつ太陽の灼熱を持ち込む
In kalte Winterfluten.
静かに寄せる冷たい冬の中で
9月29日はミカエル祭です。その直前にまず宣言されるのは、自分が自分に属することが許される点です。これまでは、基本的に私は外の世界に引き出され、多くを体験するものの、ぼんやりとした意識でしかありませんでした。しかし、その自分が自分に戻り、さらには内面から照らし出しさえします。先週の第24週には「魂的闇」という語が登場しました。そして今回は空間の闇、時間の闇という私の外側です。内側はすでに輝きはじめています。
それでも闇に向かっていく外界では、存在が眠りへと向かわされ、それとは対照的に魂の奥底から目覚めていくのだといいます。そして、夏に体験した太陽の灼熱を魂に持ち込むのに対し、外の世界では冬が忍び寄っています。この詩には、対極的な流れが混在していはいでしょうか。眠りと目覚め、魂内と外界、灼熱と冷たさです。そうした対極が錯綜し、前半は日が長く、後半は夜が長くなる秋分前後の週です。
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