2019年5月12日日曜日

『魂の暦』第20週、朗読に不向きな翻訳

『魂の暦』第20週、朗読に不向きな翻訳

1912年8月18日~8月24日


So fühl’ ich erst mein Sein, 
  そのように私は、私の存在をはじめて感じる 
Das fern vom Welten-Dasein 
  その私の存在は、世界-存在から隔たり 
In sich,sich selbst erlöschen 
  それ自身の内に、自己自身を消し去る。 
Und bauend nur auf eignem Grunde 
  そして固有の基盤の上だけに築き上げつつ 
In sich, sich selbst ertöten müßte. 
  自らの内で、自分自身を抹殺することになるはずだ。 
 
 私の存在(Sein)という語がはじめて登場します。しかし、それはまだ感情的に感じ取られるにすぎません。私の存在は世界-存在で形成されたと思われます。しかし、その起源からは離れ、他者との関係ではなく、それ自身において消えてしまいます。 
さらに、世界基盤の対極に位置する自分固有の基盤だけに自己存在を築き上げようとすると、それを殺すことにすらなってしまうのです。 
第19週には重要なものを受け取り、それが今度は自分の側から発展をはじめます。しかし、その前途は容易ではありません。大切で、しかも適切に育てられるべきものが生じ、全体に内省的雰囲気が生じます。 
これまでは、「私自身」という存在は問題にならず、むしろそれを失いつつ外の世界に広がっていくイメージでした。ところが、この第20週では他からの影響は失われ、いわば孤独な作業の始まりが告げられます。後に助けがあるかはこの時点では不明です。 

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