2019年5月12日日曜日

『魂の暦』第21週、朗読に不向きな翻訳

『魂の暦』第21週、朗読に不向きな翻訳


1912年8月25日~8月31日

Ich fühle fruchtend fremde Macht
  私は(感情において)感じる、実りをもたらせてくれる見知らぬ威力が
Sich stärkend mir mich selbst verleihn,
  力を増しつつ私に私自身を与えてくれるのを
Den Keim empfind ich reifend
  萌芽が成熟するのを私は感じ取り
Und Ahnung lichtvoll weben
  そして予感が光に満ちて織りなす
Im Innern an der Selbstheit Macht.
  内面において、自己性という威力の傍らで

 第20週が先を暗示するだけで、方向性は明確でなく、いわば不安定な状態にあったものが、この第21週では「見知らぬ威力」が私に働きかけてきます。しかもこれは実りをもたらすものであり、ますます強力になりながら私に私自身を与えてくれるといいます。
この「見知らぬ威力」とはいったい何なのでしょうか。
後半は「萌芽」と「予感」という未来に向かいつつもまだ未知なるものを秘めたものが中心になります。「萌芽」は「見知らぬ威力」のおかげか、成熟に向かっているのを感じ取っています。
「予感」の方も未来に向けて希望に満ちています。「自己性という威力」が内面に存在しながらも、その傍らで光に満ちたものを織りなすのですから。

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