2014年8月10日日曜日

シュタイナー教育的水彩プロセス:クリスマスツリー

■クリスマスツリー


11月から12月かけての季節、クリスマスツリーはよく取り上げられる題材です。
4年生のぬらし絵で取り上げることができますが、3年生でも状況によっては可能でしょう。
別の所でも書きましたが、1、2年生からぬらし絵で具象画を描かせる先生が「シュタイナー教育」の看板を掲げていたら、無知か詐欺のどちらかです。



結果を見ると、普通のぬらし絵です。
しかし、描いていくプロセスには特別な体験があります。

■描画プロセス


まず、青で寒く、暗い、しかしどこか清らかな雰囲気を描いていきます(プラッシアン・ブルー)。しかし、すべてを塗り尽くしてしまわずに、上に白い部分を残します。


その白い部分を星形に整形し、内側から聖なる光としての黄色を入れます。
整形は子どもには難しいので、丸のままでもいいですし、教師が手伝ってやるのもよいと思います。
筆はよく洗い、ピュアな黄色(レモンイエロー)が描けるようにします。
その星から、光が左右に振れながら、柔らかく降りてきます。
最後に、光が温かさに変わり、バーミリオンで幹を描きます。

■物質的な観方と精神的・霊的な観方

この描き方は、物質的にはありえない方向です。しかし、イエスの降誕という事実の意味を深く考えますと、非常にリアルな表現です。
これをリアルと感じ取れる人は、子どもたちと一緒に描いてみてください。

■あわせてご覧ください。


【重要】低学年はなぜ《ぬらし絵》?

アントロポゾフィー絵画が目指す《色彩からの造形》

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