2014年5月19日月曜日

アストラル体の働き

■働き1:人間に意識を与える

覚醒と睡眠の違いを見てみましょう。
次の3つは、睡眠中はなく、覚醒中は存在します。
  • 《意識》
  • 《知覚》
  • 《運動=個として独立》
つまり、覚醒中にはあって、睡眠中にはない《何か》が考えられる。とりあえずは、それを《アストラル体》と呼ぶことにしましょう。
すると、アストラル体の働きは、
  • 意識を与え、知覚を可能にする
  • 生物を個体として一つにまとめ、運動を可能にする
ということになります。
動物にも程度の差はあれ、意識や知覚を持つので、動物にもアストラル体があることがわかります。そして動物には、植物がまったく持たない情動や欲望が存在します。したがって、アストラル体には次のような働きもあります。
  • 情動や欲望など、動物的活動を可能にする

■働き2:エーテル体のコントロール

生体はエーテル体の力によって生きているにしろ、無数にあるエーテル的秩序をどのように配合し、配分し、どのタイミングで作動させるかは、エーテル体単独では決定できません。それを適切に管理するのも《アストラル体》の一つの仕事だと考えてよいでしょう。
  • エーテル体に適切な指示を与えて、肉体を健全に維持する
という仕事も担っています。

■虫こぶ

アストラル体についての説明を求められて、シュタイナーはあるとき《虫こぶ》を引き合いに出したそうです。
虫こぶとは、植物の葉などに昆虫が卵を産み付け、その刺激によってそこにコブができる現象で、下の画像のような様子を示します。
clip_image002[4]
中には幼虫が生きています。(別な植物&昆虫です)
clip_image004
別な虫こぶ↓
clip_image006
画像はWikipediaより
この現象をエーテル体とアストラル体の関係で見てみましょう。
植物の健康な葉は平面状で、一定の形態を保っています。しかし、寄主の昆虫の卵によって、立体的なコブに変形し、そこに独立した内部空間が作られます。
植物と動物を一般的な視点で比較しても同様な現象が見られます。動物は立体的な形態で、個として一つのまとまりが明確であるのに対し、植物は線的、面的な形態で、個としての境界線が明確ではありません。たとえば、クマザサなどは地下茎でつながっていて一山が1個体であることもあります。
また、人間でも動物でも、アストラル体はそれ自身では存続できず、エーテル体の活動を前提にしています。いわば、エーテル的=生命的なものを消費し、それを制限することで適切なフォルムを与えています。動物も植物界からの栄養供給がなければ、存在しえないのと同じように、虫こぶは植物に寄生しないと成り立ちません。
葉にしてみれば、遠くのご主人(=宇宙の彼方に存在するアストラル体)の制御を受けて真面目に活動し、その植物のフォルムを作り上げていたのに、そこに異質なアストラル体(虫)がやってきて、違った構造物を作らされているのです。
また、虫こぶが美しい色彩を持つ事実も興味深いでしょう。アストラル体は感情ともかかわりますから、虫の寄生によって植物に感情に訴えかける要素(色彩)が加わるのです。

■《キャベツの塔立ち》=天体の変化で成長のスイッチが変わる

キャベツは葉が重なり合いながら肥大して、食用になる部分ができあがります。しかし、春分が近づくにつれ、中心部分で花芽を形成すべく、成長の仕方が変わります。《塔が立つ》のです。つまり、成長相のスイッチが切り替わり、生体内での生理活性(エーテル作用)も大きく変化するのです。大根やキャベツで塔が立ち始めると、その塔が小さなものであっても、野菜としては出荷できません。味が変わるからです。味が変わるというのは、内部での生理活性が変化している証拠です。
虫こぶでは、虫という別種のアストラル要素が加わったことで生理活性が変化しました。塔立ちでは、天体の配置、つまり外部のアストラル的なものの変化で生理活性(エーテル作用)が変化しています。

■動物はアストラル体を持つ

・鉱物
物質体

・植物
物質体+エーテル体

・動物
物質体+エーテル体+アストラル体

・人間
物質体+エーテル体+アストラル体+自我

ただし、たとえば植物にも自我はあるが、それは天界にあり、地上には降りてきていません。

0 件のコメント:

コメントを投稿