■植物は大地の魂
植物は大地の魂であり、子どもたちにそのイメージを伝えることが重要です。一年の流れで言えば、冬は魂が大地の中に入り込んでいて、夏はそれが現れてきます。
■人間の眠りとの比較
「魂の出入り」に着目して、この現象を捉えますと、冬は人間の目覚めに相当し、夏は眠りに相当します。アストラル(魂)が出て行ってしまうからです。このイメージは、「大地に眠った種が、春になって目覚めて芽を出す」というイメージと正反対です。
眠った人間を霊視しますと、「退屈して眠った人からは、緑の植物が出ている」のだそうです。
■アストラル体が離れれば離れるほど、深い眠り
シュタイナーは、この視点で植物界を一貫して見ることを薦めています。つまり、樹木では、幹は持ち上げられた大地であり、葉や花は高いところに付きます。つまり、アストラル(魂)が大地から大きく離れます。したがって、深い眠りに相当します。
それに対しキノコでは、非常に強く大地と結びつき、その大地から数センチ姿を現すだけです。つまり、アストラルは大地からあまり離れません。したがって、浅い眠りに相当します。
■天使の目線
ここで、天使になって人間界を見下ろしていると想像してみてください。さらに、天使は人間のアストラル体や自我を見ている、思ってください。すると、目覚めている人間のアストラル体は見えません。ところが、人間が眠りますと、アストラル体はそこから解放され、外に出てきますので、天使が見えるようになり、その様子は、あたかも夏に植物が花の付けるのと似ているはずです。そして、天使は睡眠中の人間アストラル体に働きかけ、力を与えてくれます。もちろん、人間の昼間の活動がいい加減ですと、人間が眠りの中で咲かせるアストラル花もいい加減なものでしかなく、天使は失望し、力を与えることもできません。このように考えますと、私たちが夏に植物を見ることは、天使が眠った人間のアストラル体と出会うことに相当します。
『農業講座』ではこの植物のあり方について、シュタイナーはより詳しく説明していますが、基本的な考えはまったく変っていません。
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