■魂界の基本的力である共感と反感
『神智学』第3章(原文第10段落)には次のようにあります。魂界の基本力が共感と反感である、というのです。
物質界においては固体、液体、気体を区別できる。魂界での位置や方向を見い出すためには、それと似た意味で魂界の構成体を区別できなくてはいけない。そうした区別をつけるためには、特に重要な二つの基本的な力を知らなくてはならない。それらは共感と反感と呼ぶことができる。魂的構成体の種類は、内で作用するこの二つの基本的な力の状態で決まる。
■共感・反感は単に好き嫌いではない
ただこれは、単に「好き、嫌い」と解釈すると、訳がわからなくなります。たとえば、『一般人間学』第02講、第25 段落の次のような文章です。
宇宙の反感によって人間頭部が形成されたのです。人間が内に持つものに対し宇宙が言わば《吐き気》を催したときに、宇宙は頭部を押し出し、その結果この似姿ができたのです。
ですから、もっとユニヴァーサルな意味で、
- 共感は一体になろうとすること
- 反感は分離しようとすること
と性格付けることができますし、それを図示すると、次のように描くことができます。
■感情を共感、反感から考える
自分の中の共感反感、相手の共感反感、具体的現象としての共感反感の様子を考えると、それぞれの感情を性格付けることができます。
両者に共感がありながら、分離していく場合は「ロメオとジュリエット」型、赤マルの反感で離れていく場合は「If you go away」型と呼べます。
■魂界の三態
最初に紹介した『神智学』では、魂界の様子をこの共感反感の作用の違いで、三つに分けています。
- 魂界の大地 反感>共感…たとえば、好きな女の子に意地悪をする坊や
- 魂界の水圏 反感=共感…知覚
- 魂界の大気圏 反感<<共感
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