2014年11月1日土曜日

アナレンマで太陽が1年で8の字を描く理由

■アナレンマを授業で取り上げるなら

シュタイナー教育では、アナレンマの現象を授業で取り上げることもあるかもしれません。
5年生でしたら、理屈抜きで、太陽がこのような現象を見せることを紹介すればよいでしょう。
それによって、天体に対して、生き生きとした印象を持つ生徒もいるでしょう。

こうした現象が見られる背景を以下に紹介しておきます。
「地球が太陽のまわりを楕円軌道で回っているからこのような現象が起きる」という誤った説明がなされることが多いからです。
生徒に説明することはなくても、教師はその背景を理解している方が望まいでしょう。

■アナレンマの画像(Wikipediaより)



■8の字になる理由


赤道面に対し黄道面が23.4度傾いていて、仮に太陽が黄道上を西から東に等速で動いたとしても、赤道方向のベクトル成分は変動する。

その速度は冬至と夏至で最大になり、それによる変位が一番大きくなるのが、冬至後、夏至後の4~6週間後になる。(振り子が一番速いのは、下に来た時だが、変異が一番大きくなるのは、振れきった時なのと同じ原理)。



その時に、アナレンマでは一番左に膨らんだ位置になる。

■上が小さい理由

地球が楕円軌道を描いていて、近日点が1月上旬にあり、その時の太陽の黄道上での速度が最大なので、冬の方がアナレンマの膨らみが大きくなる。




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