2014年5月5日月曜日

ゲーテアヌムのステンドグラス西の赤

ゲーテアヌムの外観(西正面入り口)

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西側の赤のステンドグラス

正面に三つ並ぶ入り口から建物内部に入ると左右に階段があります。それを昇っていきますと、西側の大ホール入り口に近づくにつれ、赤い光に包まれます。ホール入り口に立ち、振り返ると、巨大な西側の赤ステンドグラスが間近に見えます。
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このステンドグラスはイニシエーション(秘儀参入)と名付けられている。
ステンドグラスは三枚組の9セット
ゲーテアヌムのステンドグラスはホール内に8セット、西入口に1セットの9セットありますが、すべてが三枚組です。左右に事前と事後を配し、中央がメイン事項です。
左の《事前》には5つのモチーフ
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このステンドグラスには5つのモチーフが描かれています。
1. 山
2. 坂を下る人間
3. 化け物
A) (右から)大きな眼、耳、鼻、口の化け物
B) 背伸びし、目尻が垂れている化け物
C) 小さな羽の鳥のような化け物
化け物a
00-西赤左右01aa
一番右の化け物は、禿げた頭に短い直線が放射状に5本引かれています。そして、その頭部には大きな目、尖って大きな耳、大きな鼻、そして大きな口が描かれています。鼻など、シュタイナーはより大きなものに修正しています。そうした感覚器官の割には、脳が入っている頭の部分は小さく描かれています。さらに、胴体は小さく、手は未完成で手先はなく、また足は見えません。
この化け物は、人間の魂内に存在しています。見たり聞いたり嗅いだり味わったりすることに貪欲で、手がなく、自分からの行為に対しては消極的な内的姿勢です。萎えた意志、感覚的享楽に惹きつけられた魂と言ってもよいでしょう。
化け物b
00-西赤左右01ab
真ん中の化け物は背伸びをするような4本の短い足の上に不安定な姿で上に伸びています。上の方のマッスは大きく、ちょっと胸を張ったような感じになっています。唇が大きく前方に伸びてはいるものの、下に垂れ下がっています。眼もことさらに上に向かおうとしているものの、目尻は下に下がっています。
この化け物のキーワードは「背伸び」でしょう。そして、上の方だけが偉そうにしていて、口先は発達していますが、先が曲がっています。口からでまかせの嘘八百を並べ立てるような口ではないでしょうか。目は愛想よく上に向かっていますが、結局は下に引きつけられています。そして、よろよろと不安定なくせに胸だけは張って威張っています。虚栄を目に見える姿にしたら、このようにならないでしょうか。
化け物c
00-西赤左右01ac
一番左の化け物は、首の長い鳥のような姿です。しかし、翼には羽がなく、胴も重たく、飛べる見込みは全くありません。
鳥は思考のシンボルでもあります。状況を俯瞰的に見渡し、遠くまでの道筋を見出すのです。しかし、この鳥の化け物は非力で飛べません。
意志、感情、思考が陥る危険性
意志には目先の欲望だけに向かってしまう危険があり、感情には、周りの世界とのつながりを失い、自分自身に耽溺していく危険があり、さらに思考には、物に囚われ、上方にはばたけなくなってしまう危険が伴うのです。
人間はこうした危険にさらされつつ、道を下るしかない状態です。
右の《事後》では、人は高みに
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イニシエーションの《事後》に当たる右側では、化け物を克服しています。
人間は高みに立ち、(霊的な)太陽の光を受けています。魂の中の化け物を完全に解消することはできないにしろ、その悪しき姿が前面に現れることはありません。高みにいる人間と魂内の化け物との間には、3組の天使が化け物の支配から人間を守っています。
中央のイニシエーション
この特別な人間の顔は、即座に理解はできないにしろ、何か特別な印象を与えてくれます。もちろん、ゲーテアヌムの階段を昇って、赤い光に包まれてこの顔と向かい合うのは特別な体験と言えるでしょう。
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そこに描かれているのは、顔の他に13のモチーフです。
1. 土星
2. 土星の下にある隙間
3. 右側の身を乗り出した天使
4. 左側のややのけぞった天使
5. 右側の同心円状の線
6. 左側の放射状の線
7. 額の渦状のモチーフ
8. 眉間の縦の筋
9. 右側のウシ
10. 左側のライオン
11. 喉の部分の8対の渦状モチーフ
12. 胸部分の天使
13. 胸部分右側の龍
土星とその下にある隙間
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土星のモチーフはシュタイナー自身のスケッチにすでに現われています。そしてそれは、図のように、土星、太陽、月という系列で描かれています。つまり、『神秘学概論』で述べられている土星紀、太陽紀、月紀、地球紀という宇宙進化を象徴していると考えられます。
両側の天使の肩の辺りから、舌のようなモチーフ(天使の羽ではない)がせり出していて、土星の下に隙間をつくっています。この隙間は、「土星段階までの霊視の道は閉ざされていない」ということの象徴のように思われます。
左右の天使から左右のウシ、ライオンのモチーフ
それぞれの側に描かれたモチーフを挙げてみましょう。
右側:身を乗り出した天使、同心円状のモチーフ、ウシ
左側:のけぞった天使、放射状のモチーフ、ライオン
まず、身を乗り出しているか、のけぞっているかの違いを検討します。この部分はスケッチではさらに強調されています。
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右側(ウシ側)からの流れは、そこに完全に入り込む動きを示しています。それに対し、左側(ライオン側)からの流れは、最後のところで溜まって、雫のような形になっています。スケッチにおけるこの流れの質の違いが、ステンドグラスでは天使の姿勢で表現されていると思われます。
天使の下には、右側に同心円状の、左側に放射状のモチーフが見られます。同心円は《成長》を表現しているとは考えられないでしょうか。また、放射線とは、手探りするときの手の動き、何かを探すときの視線の動き等々、何かを《知覚》しようとするときの動きではないでしょうか?これらはさらに、《成長=時間》、《知覚=空間》という関連も暗示しています。
ウシを生命力のシンボルと考えるのは自然でしょうし、ライオンが情動的なもののシンボルと考えても、不都合はありません。
このように見ますと、顔の右側からはエーテル的なものが人間に流れ込んでいることがわかります。エーテル的なものは、誕生から死まで、人間に完全に入り込みます。そして、右側からはアストラル的なものが流れ込んでいます。これは、覚醒時には人間に入り込みますが、睡眠時には人間から離れていきますので、完全に流れ込んでいるとは言えません。
額の渦状のモチーフは、その意味でエーテル体とアストラル体の結びつきを表現しているとも考えられます。また、額にある二葉のチャクラを表現している、という説もあり、そのどちらも間違いではないと思います。
眉間の縦の筋
これは元になったスケッチには登場しません。最後に付け加えられたものです。人間の自我を表現した可能性もあります。『神智学の門前にて』という講演で、シュタイナーが「自我は眉間で、青い光のように見える」と語っているからです。
喉の部分の8対の渦状モチーフ
これは咽頭にある16葉のチャクラであるという説が有力です。現代人にとっては、この咽頭のチャクラが重要な意味を持つ、ともシュタイナーは言っています。
胸部分の天使&龍
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ステンドグラスだけでは見にくいので、スケッチを見ましょう。これは龍と戦う大天使ミカエルだと言われています。つまり、霊界における現代の戦いがここに集約されています。
まとめ
この《イニシエーション》のステンドグラスは、ミクロコスモスである人間存在の本質、その進化の歴史をも含めた本質が表現されているのではないでしょうか。そして、それを認識するとき、人間は下降の道から離れ、高見からの力を受け取ることができるようになるのだと思います。

添えられたシュタイナーの言葉

《事前》
《メイン》
《事後》
Es offenbart
Ich schaue
Es hat geoffenbart
それは開示する 私は観る それは開示された

ゲーテアヌムのステンドグラス北の緑

 

大ホール内

大ホールの中はおよそ次のような様子です(Wikipediaより舞台下手から南西を見る)。
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奥(西入り口側)から緑、青、紫、ローザ(オレンジっぽいが)の順に、南北両側にステンドグラスが並んでいます。北側の緑のステンドグラスはこれです。
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これも3枚組ですが、《事前》と《事後》は下の左右に配され、メインが上に置かれています。

北緑メイン

これはメインの図から見てみましょう。clip_image006

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重さを克服して霊視する者が重さの霊を認識する

まず中心になるのは、高みに上った人間と、四つの房をつけ、竜のような胴体を持った存在との出会いです。この存在には、長い角が2本あり、大きな耳、大きな目、そして大きな鼻と口をしています。蛇のような胴体は6、7回折れ曲がって(ひょっとしたららせん状かもしれませんが)、その尻尾は地上にまで達しています。胴の節目には黒い丸が描かれていますが、よくみると一番上の丸にはリングが描かれています。土星です。実際、スケッチには「土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月、地球」という文字が記されています。ただ、これらの星は輝いてはおらず、暗い円で表現されています。つまり、星の光としての側面ではなく、重さや物質としての側面がこの怪物の本質なのです。スケッチには次のように記されています。
そして重さの霊は
矛盾を集め
そしてそれは、
人間の意志の中で
抵抗力となる
四つの房は緩やかに下になびいていて、この存在が重さと関係することが暗示されています。また、この存在は闇に囲まれ、闇に浮かび上がっています。
一方、人間は、尖った山の頂に座り、雷鳴の中にいるかのように光に包まれ、臆することなく怪物の方にゆるやかに手を伸ばしています。この人物をさらによく見ていきますと、額の部分に特徴があります。通常ではありえないほどに大きく張り出し、しかもそれが大きな力を持つことを暗示するように光の領域も大きく膨らんでいます。スケッチを見ると、そこに第3の眼が暗示されています。人間はいわば、この怪物を肉眼で見るのではなく、霊的な眼で見るのです。
さて、人間が座っている岩山は非常に切り立っています。そして何箇所かに植物の葉のモチーフが描かれていますが、さらに詳しく見ると、下の方の葉は不明瞭で上に行くにしたがって完成されたものになっています。つまり、成長力が暗示されています。下の大地に見られる植物と違って、人間の直下に描かれた植物の軸はまっすぐに上を向いています。言い換えると、エーテル的力によって重さを克服し、高見に上った人間が、この怪物の正体を見るのです。
下方の大地には山が3つあり、さらにその右側には植物のようなモチーフが7つあり、そのうちの3つには葉がありませんし、2本には果実のようなモチーフが暗示されています。樹の左側には草のようなものが4本暗示され、さらにその左側には水平線が2本、かなりしっかり引かれています。
枯れ木から実った樹は、ここでも成長力を現わし、山は鉱物的、岩石的世界を現わしているでしょう。そして、下界では線が横に引かれているのに対し、人間の直下では線が縦に引かれています。(このように見ますと、現在のゲーテアヌムのステンドグラスでは、この葉の軸がやや弱々しく表現されていたり、前述の7本の樹が5本になってしまっていたりするのは少し残念です。)
そして、この怪物の顔をよく見ますと、これがプロローグやエピローグの絵で地下にうごめいている存在であることがわかります。

四大(地水風火)とその拡張

重さは四大の中では、《地》とかかわります。そして、四大の上と下に、さらに別なカテゴリーが加わります。四大の上には、熱エーテル、光エーテル、響きエーテル、生命エーテルがあり、下には電気、磁力、放射能があります。四大の下の三つは、「知覚できないが、その作用は受ける」領域です。
高見に上った人物は、《重さ》の本質を知るだけでなく、電気、そして磁気、放射能の本質とも出会うのだと思われます。

《事前》と《事後》の比較

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事前状態では、地下から重さの霊が人間に直接に作用しています。さらには、太陽、月、5つの星が上下左右から人間を束縛し、人間は自由を失っています。
それに対し《事後》では、重さの霊の働きは人間には及ばず、太陽、月の作用も、人間を束縛することはなく、人間は自由に活動しています。

《事後》の月

さて、《事後》の月の表現に、シュタイナーはずいぶんとこだわっています。スケッチを拡大するとこのようになっています。
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手帳のスケッチなどにも、次のようなものがあります。
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どちらも、太陽からの流れが月で反射されています。
これに関連しては、『神秘学概論』の宇宙進化の章、地球期第33段落に、アトランティス期の秘技参入の特徴として、次のように述べられています。
こうした秘儀参入者ですら普通は太陽存在と直接に触れ合うことはできず、月諸存在を介した鏡像としてのみそれに触れることができた。
つまり、導きの主体は太陽存在であっても、それが月に反射されるかたちで、人間に伝わるのです。これによって、人間は「自由」を失わないですむと考えられます。
最後になりますが、この重さの霊は「アーリマン」と呼ばれます。

添えられたシュタイナーの言葉

《事前》
《メイン》
《事後》
Es gebiert sich der Wille
Die Welt erwirkt den Wille
Es ist der Wille geboren
それは自ら意志を生み出す
宇宙は意志に働きかける
意志が生まれた

ゲーテアヌムのステンドグラス南の緑

全体像

北向きから反転して南側を見るとこのようなステンドグラスが見えます。
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《メイン》

これもまずメインから見ていきましょう。
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ここに描かれているモチーフは、次の通りです。
1. 太陽
2. 明るさの中に居る存在の3つの段階、羽はやや弱い
1. 上:存在は太陽に向かうが、存在自体が希薄になる
2. 中:存在は人間に向かい、指を上げている。
3. 下:存在は顔を背け、身を守る姿勢をとる。

3. 炎とそれを越えた人間。(緑色なので、炎という感じは薄いですが)
さらに、スケッチに書かれている文字は、こうあります。
そして、霊の光
それは人間の光となった
北側の緑のステンドグラスが重さおよび《地》を克服した状態を描いているのに対し、南側では《火》および《熱》を越え、光の存在と出会っています。
《光》…南
《熱》
《火》
《風》
《水》
《地》…北
この存在は、太陽に向かおうとしつつも、それはかなわず、存在が消えてしまいます。また、天使ではあるにしろ翼は小さく描かれています。また、下段では力を失ってしまいます。スケッチでは明らかではありませんが、ステンドグラスを見ると、この下段で、存在を取り巻く光が最も明るく表現されています。この光は、他者を照らす太陽の光ではありません。自らを照らすエゴイスティックな光です。こうしてみますと、この存在は、人類進化にあって人間を誘惑し、予定よりも早く人間を高次存在から独立させたルチファー存在です。

《事前》《事後》

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《事前》も《事後》も構成は似ています。下に人物(柱)が立ち、その上に何らかの放射が見られます。さらにその上には大きな顔があり、その顔を取り巻くように左側に7つ、右側に5つの小さな頭部が描かれています。構成は似ていますが、状況は正反対です。
これらの関係を一覧でまとめてみましょう。
《事前》 《事後》
12の小頭部 一部、目が開いている 目は閉じている?
大頭部 目は閉じ、光は周囲に 光をはらみ、目を開いている
放射 下から上に手探り 上から下に、目標を定めて
人物(柱) 目は閉じ、手探りで立つ 光に包まれた柱になる(水星柱)

ここで柱について考えてみましょう。日常会話でも、人物を柱に喩えることはあります。そして、これは「中心となって支える」という非常にいい意味です。ここでも、それは同じです。しかも、描かれている柱は、ゲーテアヌムの《水星柱》で、そこには自我獲得の徴が刻まれています。
人間の自我こそ、霊界につながる非常に重要なポイントです。これは霊界につながってはいるものの、必ずしもそこに目を向け、目を見開いているわけではありません。その状態では、人間は人生を何の導きもなく手探りで歩まなくてはなりません。
ところが、自我が霊界に対する目を開きますと、自らが進むべき道が自ずと示されます。霊界から導きの光が注がれるのです。そうして地上的人間存在はその道、その目標を実現するための担い手(柱)になります。
シュタイナーは、自我について述べる際に、「私」という語の特殊性を取り上げます。他の言葉、「机」とか「空」では、対象は外にあります。しかし、「私」という語を、私自身を指す指示語として聞くのは、それを自分が発するときだけ、つまり内側からだけです。その意味で、この「私」という体験は、自分の内側からのみ現われ得ます。さらに言うなら、私にとって最も自明な事実、「私は私である」ということを外的に証明することはできないのです。パスポートなどは便宜的証明にすぎません。
霊界の真実が人間に現われるときは、この「私」と同じ仕方で現われます。つまり、何の外的証明も必要としない揺るぎない真実体験として、内側から現われるのです。

添えられたシュタイナーの言葉

《事前》
《メイン》
《事後》
Und Menschenliebe entsteht
Die Liebe der Welt wirkt
Und Menschenliebe ergreift ihn
そして人間愛が生じる
愛は世界に作用する
そして人間愛が彼を捉える



















ゲーテアヌムのステンドグラス北の青

全体像

緑から一つ舞台に近づきますと、青のステンドグラスです。clip_image002
これには次のような言葉を添えています。
《事前》
《メイン》
《事後》
Und er sieht
Die Welt giebt ihm das Sehen
Und er macht sich sehend
そして彼は見る
宇宙は彼に見ることを与える
そして、彼は自らを見えるようにする

《事前》&《事後》

まず、《事前》の「そして彼は見る」に現われるモチーフを見てみましょう。
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1. 太陽
2. 目を手に持った天使2人
3. 天使の間に月
4. 坂道を上りながら額を押さえている人間
5. 大地の中に描かれた三角形、五星形、七星形
《事後》「そして、彼は自らを見えるようにする」には次のようなモチーフが現われます。
1. 月
2. 手を持った天使
3. 上りつつある太陽
4. 道から外れ、手で何かをしている人物
5. 地中には円など、曲線的図形
《事前》の絵で、単純に「天使が目を持ってきてくれた」と考えるのは誤りです。なぜなら、人物にはすでに目があり、押さえているのは額だからです。
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そして、スケッチの上方には「思考」と書かれています。
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さらには、《事前》と《事後》で、天使の翼がどのように違うかにも注目しなくてはなりません。
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《事前》と《事後》の天使の翼はまったく違った表現になっています。《事前》の方はすっきりと伸び、力強い表現です。それに対し《事後》では弱々しく描かれています。このことから、《事前》では天使は上昇し、《事後》では下降していると見るべきでしょう。したがって、《事前》では
額から天使が第三の目を奪っている
のです。それによって彼は「地上の存在」、言い換えると物質を物質として見るようになったのです。そのことは、大地に描かれた直線的な図形にも現われています。つまり、そこにある物質的性質だけを見始めるのです。
また、彼は道の上に居ます。すなわち、この霊視能力の喪失は、人間にとっての必然であったのです。

《事後》

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さて、《事後》には一つ問題があります。シュタイナーのスケッチでは、天使が持つ手の指が1本であったものが、ステンドグラスでは2本になっているのです。2本の指は、「祝福」を与える手ですが、1本指は「指し示す」指であり、「わかった」という「意味をつける」指です。この指を与えられて、人間は地上界の物質的側面だけを見るのではなくなります。曲線で表現された、動きや形成を見るのです。しかし、そのためには思考を育てなくてはなりません。思考を育て「そして、彼は自らを見えるようにする」のです。
もう一度まとめますと、《事前》で人は、霊視能力を失って、物質界を見るようになります。そして、《事後》では思考を与えられ、それによって世界の意味、世界の霊的側面を見るようになるのです。しかし、この《事後》は必然として万人に生じるのではありません。各自の自由な活動の中で芽生える可能性が与えられるだけです。その意味で、人物は道から外れているのではないでしょうか。

《メイン》

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ここに登場するモチーフは非常にたくさんあります。
1. 三つの暗い円とそこからの力(ただし、特定の領域内に留まる)
2. 画面右側に向けてラッパを吹く3人の天使
3. 左側に円と十字が組み合わさったような形
4. 左側に円と三日月のような形
5. 下の円から放射される光の中にいる3人の天使
6. 右側には、ワシ、ライオン、ウシ、額に三角形、五星形、六星形をつけた人間頭部
7. 左の天使から右のワシ、ライオン、ウシ、ヒトに3筋の力、上から波状、星状、月状の力が贈られる
8. さらに下左には、三日月と8つの星、下右には円と7つの星
まず、右側のワシ、ライオン、ウシ、ヒトの4つは、人間の4つの構成要素と考えられます。一番下の人間頭部が肉体、ウシがエーテル体、ライオンがアストラル体、そしてワシが自我です。さらに詳しく見ると、頭部+ウシ、ライオン+ワシの組み合わせになっていて、ウシとライオンの間には少し隙間があります。したがって、アストラル体と自我が肉体&エーテル体から離れる「睡眠時」が表現されていると考えられます。そして、睡眠中の自我&アストラル体は宇宙に上り、宇宙的ハーモニーの中に浸ります。このことがラッパを持つ天使の姿で表現されていると考えられます。
睡眠中の人間が霊的宇宙的世界から、ハーモニーを介して受ける影響については、『神秘学概論』の月紀第13段落に記述があります。月紀の人間と現代人では大きな隔たりがありますが、基本的な働きかけは類似していると考えて差し支えないでしょう。
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ハーモニーの領域に入る前は、肉体、エーテル体、アストラル体、自我がそれぞれ天使からの影響を受けますが、その役割分担については、まだ不勉強なためわかりません。いずれにしても、この領域にまで認識を上っていくことができれば、思考の意味合い深まるのだと思われます。

ゲーテアヌムのステンドグラス南の青

北の青のテーマは《思考》でした。南の青のテーマはその対極の《意志》です。
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シュタイナー思想の中で言う《意志》は、単に「○○をやりたい」と思うことではなく、実際に行為にまで遂行されるに至ったものを指します。しかし、《意志》を捉えるのは至難です。『魂の謎』の中では意志の特性を次のように述べています。
例えて言えば、表象の方は着色面を見ている時の感じで体験しています。それに対し、意志の方は着色面上の暗い面を見ている時の感じで体験しています。着色面上からは色彩印象が得られる訳ですが、暗の部分ではまさに色彩知覚が欠如しているがために対極として《見える》のです。

メイン

メインの図は、黄道十二宮と人間身体との関係です。こうした対応は神秘学的伝統の中では古くから知られていて、『ベリー候のいとも華麗なる時祷書(じとうしょ)』にも美しい図があります。
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そして、黄道十二宮の星座と人間身体との対応関係は、両者とも同じですが、図の中での配列は異なります。ステンドグラスの配列では、12時方向に巨蟹宮が位置します。それらをまとめると、次のようになります。
双児宮:両肩
原ペルシャ文化期
巨蟹宮:胸郭
古インド文化期
獅子宮:心臓
金牛宮:咽頭部
エジプト・カルデア文化期
処女宮:代謝系
白羊宮:頭部
ギリシャ・ローマ文化期
天秤宮:腰(骨盤)
双魚宮:足
第5文化期
天蝎宮:生殖器
人馬宮:大腿部
磨羯宮:膝
宝瓶宮:脛
太陽の年周運動ではカニ座の次はシシ座なので、この配置では時計回りになります。また、春分点の移動はその逆で、約2160年毎にカニ座からフタゴ座へと移っていきます。この春分点の移動と、人類の意識状態が大きく変化する五つの《文化期》が対応します。

後アトランティスの5つの文化期

シュタイナーの霊視した5つの文化期は次のような順です。春分点がその星座に入ると、該当の文化期が始まります。
巨蟹宮:約9200年前から 古インド文化期
双児宮:約7100年前から 原ペルシャ文化期
金牛宮:約4900年前から エジプト・カルデア文化期
白羊宮:約2800年前(B.C.8c)から ギリシャ・ローマ文化期
双魚宮:約600年前(A.D.15c)から 第5文化期
ステンドグラスには、現在が双魚宮=第5文化期であることが示されています。こうした進化期を経て、霊界や物質界に対する人類の意識が変遷してきました。基本的には、しだいに霊界から離れ、物質界に目覚めていったのです。
霊界と物質界
エジプト彫刻にその一例を見ることができます。カフラー王座像(2500B.C.)です。
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Khafre02
正面から見た場合と、横から見た場合では、その印象はまったく違います。横から見ると、背後にホルス神がついていることがわかります。つまり、王の力は王自身ではなく、ホルス、つまり霊界に由来しているのです。(Gottfried Richter “Idee zur Kunstgeschichte” より)

人間の形姿

人間の肉体やその形姿は、人間が高い精神性を保つ上で、不可欠です。四つ這いの姿勢では十分な思考活動はできません。さらには、人間としての《自由》な行為もこうした人間的形姿に支えられている、と考えてよいでしょう。そして、その高度な形姿は《自我》が意識されないかたちで支えています。そして、その背景にはさらに宇宙的叡智の働きがあります。それが、黄道十二宮です。肉体形姿を作り出す《自我》の意識されない働きが部分的に衰えますと、肉体は人間的形姿を保てなくなります。その例が、肉体の変形を伴う病気です。

事前・事後

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両者とも描かれているモチーフはほぼ同じです。左上に居る天使、ワシ、下側の天使、銃を持った人物、道、さらに事後では飛んでいる弾が描かれています。
事前では、行為への可能性はありますが、獲物であるワシは天使に守られていて、打ち落とせる可能性はありません。ただ、下方の天使が上方の天使に何かの相談をしているようにも見えます。
事後では天使の位置が変ります。上方の天使は背後に退き、下方の天使は人物の側に近づき、状況を凝視しています。そして、ワシに向かう銃弾が宙を飛んでいます。行為が遂行されているのです。どちらとも、人物は、既定路線を暗示する道からはずれています。つまり、自由な行為と考えることができます。
このように、あらゆる行為が霊界との関連の中で遂行されているのです。自らの行為が、霊界にどのような波風を立てうるか、どのような作用を及ぼしうるかを考えてみることも有益かもしれません。

添えられたシュタイナーの言葉

《事前》
《メイン》
《事後》
Sich entschliessend
Die Aussenwelt im Entschluss
Er hat gewollt
決心する
外界が決心しつつある
彼は望みを遂げた

 

メインについての別案

シュタイナーはメインについて、別のスケッチも残しています。
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ウシ(エーテル体)、ライオン(アストラル体)、ワシ(自我)という文脈で意志を捉えたものと考えられます。これは、『一般人間学』第4講の内容と関連します。
肉体には《本能》が現れています。カギ爪はひっかく本能、牙は噛みつく本能、長い脚は走る本能の現れであり、基盤です。生命のリズムの中で、つまりエーテル体の活動に伴って、その《本能》が《衝動》へと高まっていきます。爪が伸びれば研ぎたくなってきますし、空腹になれば噛みつきたくなります。そして、アストラル体が関係する知覚が引き金となって、動物は行為します。ライオンはしっかりとガゼルを見て、爪で引き倒します。これが《欲望》です。
しかし、人間には《自我》があります。自我の働きで、そうした本能→衝動→欲望という流れに身を任せることはありません。摂食行動ですら、人間的な行為に引き上げられています。《自我》を持つ人間は、それをも越えて、《動機》から行為するのです。

ゲーテアヌムのステンドグラス北の紫

紫のテーマは《死》と《誕生》で、北が死、南が誕生です。

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《メイン》

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このペアの読み解きは比較的容易です。『神智学』あるいは『神秘学概論』に書かれている死と再受肉に関する事柄と関連しているからです。
メインの図を下から見ていきましょう。中央やや右には人が横たわり、左側には頭を垂れた人物が二人描かれています。この横たわった人物が死を迎えたのです。
死者は、自らが生きてきた人生を一枚のパノラマとして見ます。しかしその後でもう一度、人生を、死から誕生に向かって、振り返ります。この絵にはその様子が描かれています。この振り返りには特別な性格があります。『神秘学概論』の「死と眠り」の章には次のように書かれています。
浄化中の人間は、誕生から死までの経験を、もう一度、死の直前から幼児期まですべて逆向きにたどる。そこでは、自我の霊的本性に由来しないものすべてが、霊的に現れ、逆の立場で体験される。六十歳で死んだ人が、四十歳の時に激怒から相手に身体的、ないし精神的苦痛を与えたとしよう。その人は死後、人生を逆にさかのぼり、四十歳に達するとこの事件を再度体験しなおす。しかし、相手への攻撃による満足感ではなく、相手の受けた苦痛を体験する。
これは当然の経過です。人間は死後、地上的なものをすべて解消しなくてはいけないからです。そして、10を解消するには -10 が必要なのです。
さて、横たわる死体のすぐ上には、老人が描かれています。さらにその上には出会い、おそらくは生涯の伴侶との出会いが描かれています。さらに星を仰ぎ見る少年が描かれています。人物や理想に憧れをもって生きていた時代を現しているのでしょう。
その左上にはゴルゴタが、そしてそのさらに上には揺りかごが描かれています。揺りかごは誕生を現しています。そして、ゴルゴタはキリスト存在(太陽霊)によって守られた幼児期の成長を現していると思われます。『個人と人類を導く霊の働き』の第一講演で、シュタイナーは次のように語っています。
それは人間の魂が、生後幾年かの間は後年におけるよりもずっと高い程度に、より高いヒエラルキアの霊的諸世界と、その魂存在全体によって結合しているからである。
誕生までさかのぼると、十戒と出会います。十戒の内容は以下の通りです(犬飼道子『旧約聖書物語』より抜粋)。
  1. われのみ神、われのみ主。他の如何なるものをも神の名もて呼ぶべからず。
  2. 偶像を崇むるなかれ、
  3. 神の名を、偽証のため偽りのため濫りに口にすべからず。
  4. 週の七日目を主の日(安息日)とせよ。地上を眺め見る眼を、より高きものに向ける日。
  5. 父母を敬え。
  6. 殺すなかれ。
  7. 姦淫するなかれ。
  8. 盗むなかれ。
  9. 偽りの証言を行うなかれ。
  10. 盗むことなかれ。
このうち、最初の3つは人間と神(霊界)との関係で、あとの7つは、人間間の戒律です。この十戒について、シュタイナーは『ルカ福音書』第6講で次のように言っています。
ヘブライ的要素が入り込む前は、悪人に対して「彼は悪の力に支配されている」としか言えなかった。しかし、十戒によって、この戒律を尊重する人としない人を必然的に区別することになった。つまりここに、罪の概念、人間的負債の概念が登場した。
したがって、ここに十戒が描かれている理由は、これによって、《人間的負債》の概念、つまり今生での行いが《負債》になり得ることを示すためです。このように死後の人間は、人生をさかのぼり、そこでの行為の《負債》(あるいはよき帰結)を持っていくことになります。

《事前》と《事後》

03n-03
《事前》には、ウシ、骸骨、顔、上向きの三角形、星形、天使が描かれ、天使は三角形と星形を手にしています。つまり、死後、人間は肉体から離れ、しばらく後にはエーテル体も手放し、アストラル体と自我がさらに魂の世界、霊の世界に入っていきます。そして、アストラル体は上述の《メイン》のプロセスを経て浄化されます。
《事後》にはライオン、合掌する髭の人物、カラス4羽、天使二人が描かれています。魂の浄化が済みますと、自我とアストラル体(ライオン)は離れます。その自我の行き先は、髭の人物、つまり神聖ローマ帝国のフリードリヒⅠ世(バルバロッサ王)にまつわる民間伝承に暗示されています。
帝国が危機に陥ると、カラスがその上を飛び回って知らせ、彼は永い眠りから覚めて起ち上がり国にふたたび栄華と平和をもたらす。
つまり、カラスの呼び声で再び帰ってくる(再受肉)ことが示されています。

シュタイナーが添えた言葉

事前 メイン 事後
Es war geworden Es ist gewesen Es war
それは成った それは在った それだった










ゲーテアヌムのステンドグラス南の紫

北の紫のテーマは《死》でした。南の紫のテーマはその対極の《誕生》です。

03s-01b

《メイン》

03s-02bこれは上から見ていきましょう。一番上の左側には、四人が輪になっています。その右側には、両側に顔を持った存在がいて、その胸部には植物の葉のようなモチーフが描かれています。両側に顔を持った存在とはヤヌスで、物事の始まりの象徴でもあります。1月を表すJanuaryの語源もこれです。ヤヌスの下には大きな三葉のモチーフが描かれていますが、これと同様のモチーフは北側の《死》のメインにもありました。ただし、向きは逆です。ヤヌスは手を伸ばし、その手からは下に水滴のようなモチーフが大地に立つ右側の人物の頭部に向かっています。さらにもう一つの流れがその水滴に平行して上下を結んでいます。そしてその下端は大地の上に立つ二人のつなぐ手にあります。大地の上の左側の人物はドーム状のモチーフに囲まれていて、あたかもそこに集約されてきたかのように見えます。画面の左下には輝きを増すであろうと思われる太陽が描かれています。
右上の四人は、これからの地上生における人間的関係、つまりカルマを暗示しているのでしょう。
地上の左側の人物が右側の人物に近づき、手を取り合うとそれは上の霊界とも関連しています。そしてヤヌスは上から右側の人物、おそらく女性でしょう、彼女に滴のようなものを落とします。こうして、人間の誕生に必要な条件が、霊界と地上界で整います。

《事前》

03s-04
事前には、幾何学的フォルムが描かれ、やや膨らみを持った大地が描かれ、そこに子どもが周囲より明るく表現されています。子どもの左下には月が描かれ、上には上昇しようとしているように見える大きな円形が描かれていますが、円の上は左右からのモチーフで閉じています。しかし、その上に居る二人の天使は、しっかりとその様子をうかがっているようにも見えます。
誕生前の人間
死後、アストラル体を浄化し、以前の地上生の成果を携えて霊界を通り過ぎた人間は、ある時点で次の地上生に向かい始めます。誕生への決意を持って、地上界に物質的外皮を探します。
ところが《事前》の絵では、大地には鉱物的諸力しかなく、物質的に固まる助けとなる月の力も作用していません。ここには《受肉への欲求》が表現されていると思われます。そして、霊界と物質界はまだ結びついてはいないものの、その様子は天使がしっかりと受け止めています。

《事後》

大地には曲線的、有機的(生命的)フォルムが描かれ、その輪郭も凹んでいて、何かを受け止めるフォルムになっています。大地のすぐ上には下を向いた暗い三日月が描かれ、《事前》では大地の中にあった幾何学的フォルムが空中に暗く描かれています。
さらにその上には両側を天使に支えられるようにして一人の子どもの上半身が描かれ、その下には受け止めるような三つの三日月が描かれています。
子どもの上部には、曲線が描かれていますが、それらは上からメタモルフォーゼしています。基本的には中央がくぼんだM字形でそれが次第に4段階で大きくなっています。そして5つ目では左右に分かれ、6つ目は中央が上に膨らんだ形になり、子どもの上部を覆っています。
これらは明らかに、天使の助けによる道筋で、生命的に準備された物質素材に人間が受肉する様子でしょう。
03s-04c
霊界の旅における転換点で人間の自我は受肉を目指します。そしてまず、アストラル体を準備します。このアストラル体は、とりあえずは霊界での体験を自我と共にすべて身に着けています。つまり、次の地上生で自らが為そうとすることすべてや、その根拠、つまりカルマ的体験をすべて知っているのです。ところが、このアストラル体が《受肉》という課題をまっとうするために地上の方向を見始めますと、そうした霊界での体験をすべて忘れてしまうのです。この向きの転換とは、人類に課せられた宿命なのです。
ステンドグラスではここまでしか表現されていませんが、それに伴う帰結を補っておきましょう。
人間は、前世での行為の成果やそこから必然的に生じる次生での課題を、アストラル体の方向転換で忘れてしまいます。それでも、次の地上生での課題をまっとうする可能性は残されています。つまり、前世での《行為》やその《行為の帰結》は地上に残り続け、人間が誕生すると、その該当の人物に外から近づいてくるのです。ですので、自分に外から近づいてくる事柄の中に、自分にとっての課題、ミッションが書かれていると思ってよいのです。

添えられたシュタイナーの言葉

《事前》 《メイン》 《事後》
Es wird sein Es entsteht Es ist
それは存在していく それは生成する それである