2020年3月15日日曜日

『魂の暦』第50週、朗読に不向きな翻訳

『魂の暦』第50週、朗読に不向きな翻訳
1913年3月16日~3月22日

Es spricht zum Menschen-Ich,
  それが人間-自我に語りかける、
Sich machtvoll offenbarend
  自らを威力豊かに開示しつつ
Und seines Wesens Kräfte lösend,
  その(自我の)本質の諸力を解放しつつ、
Des Weltendaseins Werdelust:
  世界存在の生成快が:
In dich mein Leben tragend
  お前(自我)の中に私の命を受け担うことで
Aus seinem Zauberbanne,
  その(自我の)魔法的呪縛から(離れ)、
Erreiche ich mein wahres Ziel.
  私は私の真の目標に到達する。

全体の主語は4行目の生成快(Werdelust、生成することの喜び)です。それが人間自我に語りかけますが、その状況を「自らを威力豊かに開示しつつ」と「その本質の諸力を開放しつつ」の二通りで修飾します。
そして5から7行目は「生成快」が語る内容で、その中心は「私は私の真の目標に到達する」で、そこに付帯的に「自我の魔法的呪縛から離れ、自我の中に生成快の命を担いつつ」がそれを修飾します。
語順を変えて整理するとおよそ次のようになります。

世界存在の生成快が、
自我の本質の諸力を解放しつつ、
自らを威力豊かに開示しつつ、
人間-自我に語りかける:
「自我の魔法的呪縛から離れ、
 お前(自我)の中に私の命を受け担うことで
 私は私の真の目標に到達する」と。


0 件のコメント:

コメントを投稿