『魂の暦』第43週、朗読に不向きな翻訳
『魂の暦』第43週、朗読に不向きな翻訳
1913年1月26日~2月1日
In wintrelichen Tiefen
冬的な深みの中で
Erwarmt des Geisetes wahres Sein;
霊の真の存在が温まる
Es gibt dem Weltenscheine
その真の存在は世界仮象に与える
Durch Herzenskräfte Daseinsmächte;
心力を介して実在威力を;
Der Weltenkälte trotzt erstarkend
世界冷にもかかわらず、(次行を)強めつつ
Das Seelenfeuer im Menscheninnern.
魂火を人間内面で。
第43週の内容は比較的理解しやすいと思います。
それでも特に注目したいのは第2行目のSeinと3行目のWeltenscheinの対比です。Seinとは存在そのものであり、それに対するScheinとは見かけだけで真の存在ではないものを意味します。つまり、霊の側はリアルな存在であり、物質界(世界)の。は仮象です。その仮象に実在威力を与えてくれるのですが、それを仲介するのが心力です。この状況をイメージしますと、宇宙における人間の役割の大きさが伝わってきます。そして、冷たい世界の中で、魂の火は強まっていきます。そう、人間は何らかの霊的真実を認識したとき、その実現に向けて燃えるものです。
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